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​可児貴子

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1997年、東京都に生まれる。

幼い頃から絵を描くことが好きで、特に図鑑の動植物を色鉛筆で書き写し、手を動かすことで現れる色や表情、形に夢中になった。

小学生になっても絵ばかり描いていたため、見かねた両親が絵の教室に通わせてくれた。

そこではアクリル絵の具や油絵など、色々なものを見て画材に触れる体験をさせてもらったが、特に興味を示したのは、古い時代の日本絵画だった。伊藤若冲や上村松園などの絵を模写した作品や、かき集めた画集が残っている。

 

このように成長するにつれ自然と、将来は日本画を学びたいと思うようになった。

中高は普通科だったが、昼は学校で勉強し、夜は走って美大向けの予備校に向かう日が毎日続いた。

 

2017年に東京藝術大学の日本画科に入学し、それから4年間、自身の作風を模索した。

自身の原点である古典日本絵画をより専門的に学びたいという強い気持ちから、大学院は同大学の保存修復日本画研究室に進学した。

古画の修復を学びながら、修士研究として、『浄瑠璃寺吉祥天厨子絵』を模写し、技法研究を行った。この作品は大学買い上げ賞を受賞し、2023年に大学院を修了した。

 

修了後も、素晴らしい作品や文化を生み出した先人たちに少しでも近づきたいと模写を続ける一方で、伝統から新たな価値を生み出していくことを目指し、大好きな自国の文化を、描くことによって発信したいと考えている。

 

 

略歴・受賞歴

 

2017年 東京藝術大学 美術学部絵画科日本画専攻 入学

2021年 東京藝術大学 美術学部絵画科日本画専攻 卒業

2023年 東京藝術大学大学院美術研究科文化財保存学専攻 保存修復日本画 修了

      修了制作にて美術館買上賞 受賞

 

 

展示歴

 

2018年 『日本画5人展』寺町美術館/東京都

2019年 『日本画5人展』寺町美術館/東京都

        『日本画四人展』江戸端会議室/東京都

2020年 『SQUARE The Double vol.14』フリュウ・ギャラリー/東京都

     『燦々』Gallery美の舎/東京都

     『anywhere but here III』フリュウ・ギャラリー/東京都

     『日本画恐竜展』ギャラリー路草/東京都

     『WORKS!vol.1』Gallery美の舎/東京都

2021年 『東京藝術大学卒業制作展』東京都美術館/東京都

2022年 『Scene Of Life』OSETTAIギャラリー田中/香川県

     『耀画廊選抜展vol.5』九段耀画廊/東京都

2023年 『東京藝術大学卒業修了展』東京藝術大学/東京都

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